【守り継がれる伝統】
“令和まなび塾”では3月5日の日曜日、酒田市希望ホールで行われた「黒森歌舞伎・酒田公演」の観覧を行いました。
幕間で待っていると、突然、館内アナウンスで
「本日は鶴岡市の第三コミセンの皆さんがいらっしゃいました。」との紹介が!
黒森歌舞伎の皆さんの粋な演出でした。ありがたいことですね。
ステージでは黒森小学校の児童の皆さんによる「黒森少年太鼓」から始まり、
「黒森少年歌舞伎」~“白浪五人男”(青砥稿花紅彩画 稲瀬川勢揃いの場)と続きます。
“白浪五人男”がそれぞれ名乗りを上げる場面では、小学生とは思えない堂々とした役者ぶりに会場は拍手喝采でした。
本狂言“昔語柄三荘太夫”は黒森歌舞伎の長い歴史の中で3回しか上演されたことがなく、
また、この演目を今も続けて上演しているのは全国的にみても黒森歌舞伎だけとか。
安寿姫と對王丸の物語なので、ここでも小学生のおふたりが活躍されていました。
黒森歌舞伎は江戸時代中期から280年以上もの間、受け継がれてきた地芝居。
新型コロナ感染予防のため、一時期中断がありましたが、3年ぶりの正月公演に続き、
今回の酒田公演でも盛況で、最後は座の皆さんと客席が一体となり、三本締めでエンディングとなりました。
今回の酒田公演観覧では、黒森歌舞伎妻堂連中の皆様をはじめ、酒田市教育委員会 社会教育文化課 文化財係、
黒森歌舞伎保存会、黒森コミュニティセンター、の皆様にもご協力をいただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。